【納得のいく人生にするために!】その2
更新日:2022年5月1日
背負うものが多いリーダーが、
本来の使命・役割を全うできるよう
納得のいく道をひらくお手伝い
ルーツ(自分の根っこ)をひもとき
揺れても大丈夫な今後10年の指針
を引き出します。
「これでいいのか?」という不安を
「これでいいのだ!」という納得に変える
ルーツセンスメイカー
聴く力コンサルタントの安田剛です。
本当の意味で、「この道でいいのだ!」と納得することができた瞬間について。
前回の続きです。
35才、人生の棚卸しをした際に、
浮かび上がったキーワードが、
「聴く」と「勇気づける」。
そこから心理学とコーチングを学び、コーチとして独立。
ただ、当時はまだ、自分の道に確信を持つには至っていませんでした。
それが、「この道でいいのだ!」と本当の意味で確信を持てたのは、父が亡くなって半年ほど経った2009年の夏。41才の時。
ある仲間のこんな一言がきっかけでした。
それは、・・・
「安田さんのお父さんも聴く人だったんですね。」
正直、その言葉を聞いた時は、
「えっ、なぜ??」
という感覚でした。
なぜなら、その当時までの私の父に対する認識は、「無口な人」「辛抱強い人」であって、特別、「聴く人」という印象はありませんでした。
なので、彼らに、私からは一言も父が聴く人だとは言っていません。
それが、なぜ、先の仲間の発言になったのか?
それは、その発言が出た「場」に秘密があります。
そこが、私にとって安心・安全な「場」で何を話しても大丈夫という気持ちでいたから。
その場を共有していた仲間は、私を含めて5人。
共に※福島正伸先生のメンタリングを学んだ仲間で、皆、支援のプロ。
そんな5人が毎月1回、集まって2~3時間、一人がひたすらしゃべり、他の4人はひたすら聴いて、フィードバックするという相互支援の「場」でした。
その日は、私が話す番。普段「聴く人」の私が、ひたすら話したことで、他の4人の皆さん
ビックリされるほどでした。
その時は、父が亡くなって半年という時期だったので、父のことを子供の頃の印象から、晩年の様子ややり取りまで思う存分語りました。
それを受けての、
「安田さんのお父さんも聴く人だったんですね。」
彼がそう思った理由を聞いた時、ハッとさせられました。
父は、市役所勤務で主に市民課や税務課といった、特に市民からの苦情が多い部署の責任者が長かった人です。
それを、私は、「忍耐強い人だからなぁ」位の認識でしか捉えていなかったところ、そうした話を聞いた彼は、「やっぱり親子、似てますね」と捉えたということ。
私の中で、まるで、飛行機が片肺飛行で不安定に飛んでいたのが、もう片方のエンジンが「ガチャン!」とはまって安定飛行に変わった位の衝撃的な気付きでした。
元々、母から「温かく包み込むような聴く力」を受け継いでいるという認識を持っていたところに、実は、父から、「忍耐強く聴く力」を受け継いでいたのかもしれないという認識を持つに至ったので。
これが私にとって、本当の意味で「この道でいいのだ!」と納得することができた瞬間でした。
自分のことや身近な肉親のことは、一番わかっているようでいて、実はある種の固定観念で捉えてしまっているところが誰しもあるのではないでしょうか。
これ以降、私の聴く姿勢に、「心の鎧を外して自由に語って頂くこと」が、より重要な位置を占めるようになりました。
※福島正伸氏
株式会社アントレプレナーセンター 代表取締役
通産省産業構造審議会委員を始め、数々の委員を歴任。
自立創造型相互支援社会を目指し、自立型人材の育成、組織活性化や新規事業立ち上げ、地域活性化支援の専門家として、これまで30年以上に渡り、日本を代表するいくつもの大手企業、大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールや全国の地方自治体などで約7,500回、延べにして約30万人以上に講演・研修を行う。「他人の成功を応援すること」を生きが
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