【ルーツセンスメイキングで納得のいく道をひらく】その2
背負うものが多いリーダーが、
本来の使命・役割を全うできるよう
納得のいく道をひらくお手伝い
ルーツ(自分の根っこ)をひもとき
揺れても大丈夫な今後10年の指針と
ルーツにひそむ潜在力を20項目
引き出します。
「これでいいのか?」という不安を
「これでいいのだ!」という納得に変える
ルーツセンスメイカー
聴く力コンサルタントの安田剛です。
ルーツセンスメイキングとは、ルーツをひもとき、背景を多面的に汲み取ることで、本来の使命・役割を全うするより良き未来につながる納得のいくストーリーをつむぎだす(意味づけする)こと。
この「センスメイキング」という言葉に馴染みのある方はそう多くないのではないでしょうか。
私が初めてこの言葉に出会ったのは、知人に勧められて買った『世界標準の経営理論』入山章栄(早稲田大学大学院・ビジネススクール教授)著において。
この本、帯には、“史上初、世界の主要な経営理論30を完全網羅した解説書”とあります。
ぞっとするほど分厚い(832ページもある)本なので、読むというより、「辞書として使えばいいか」位に考えて購入。
そんな頃にたまたま、ネットで『世界標準の経営理論』の中で紹介されている「センスメイキング理論」について、「腹落ち、納得の理論」という記事に興味をそそられ、まずはそこだけ読んでみました。
すると、これが結構、引き込まれてしまいました。
まず、最初に、
“「未来はつくりだせる」は、けっして妄信ではない”
“センスメイキングこそが、いま求められている”とあり、特に、共感したのは、センスメイキング理論の3つのプロセスのうち、2つ目の【解釈を揃える】で記された下記の部分。
「急激に変化し、いままでの経験が通用しない、解釈が多義的になる環境では、そもそも正確な分析が不可能だ。
仮に正確な分析をしても、相手を納得させることはできない。
逆に求められるのは、
「現状はどうなっているのか」
「我々は何をすべきか」
についておおまかな方向性だけを示し、それに意味を与え、説得性のある言葉で周囲に語り掛けて納得してもらい、足並みをそろえることになるのだ。
すなわち「ストーリー性」がまさに重要なのだ。
その学術的な背景は、センスメイキング理論にある。」
いかがでしょう?
これは多くの企業にとっては勿論ですが、多くの個人が自分自身の未来を創造する上においても役立つ考え方、理論ではないでしょうか。
センスメイキング理論が特に力を発揮する環境として、「危機的な状況」、「アイデンティティへの脅威」、「意図的な変化」という3つの環境が紹介されています。
これをビジネスパーソン個人に当てはめると・・・
1, 危機的な状況
事業の撤退・縮小、プロジェクトの頓挫、リストラ、左遷、離婚 ほか
2, アイデンティティの危機
今のままの働き方、生き方でこれから先もいいのか?という根本的な迷い、揺らぎ。
もっと違う働き方、貢献の仕方、生き方があるのではないかという迷い。
3, 意図的な変化
転職、独立、副業、結婚、離婚、再婚 ほか
こういう人生の岐路にあっては、地に足のついた道しるべが必要。
それをもたらすのが、【ルーツセンスメイキング】。
ルーツをひもとき、多面的に潜在力を掘り起こすことで、センスメイキング「腹落ち=納得」する→納得のいくストーリーをつむぎだしていく。
人生に迷い、悩んだら、外に正解を求めるのではなく、自らの足元、根っこに何があるのかを見つめ直すことで、納得感を得ることができます。
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