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【ルーツをあるがままに認めるとは?】

更新日:2022年9月19日



背負うものが多いリーダーが、

本来の使命・役割を全うできるよう

納得のいく道をひらくお手伝い


ルーツ(自分の根っこ)をひもとき

揺れても大丈夫な今後10年の指針と

ルーツにひそむ潜在力を20項目

引き出します。


「これでいいのか?」という不安

「これでいいのだ!」という納得に変える


ルーツセンスメイカー

聴く力コンサルタントの安田剛です。




改めて、ここで言うルーツとは、2つ。

一つは、両親、祖父母をはじめとしたご先祖の皆さま。

もう一つのルーツは、これまでの人生ストーリー。


納得のいく道をひらこうと思ったら、ルーツをあるがまま認めることは避けて通れません。

「あるがまま認める」とは、その人物そのものや、起こった出来事に関して、感情で色付けすることなく、事実を事実として、そのまま受け止めるということ。


【ルーツをあるがままに認める】とは、【起こった出来事をすべて意味あるものとして自分の中で統合していくプロセスのこと】


自分の両親や、これまで仕事で密接に関わってきた方々、またこれまで体験してきたこととかを否定した状態、感情のしこりを残した状態だと、自分の中に矛盾や違和感を抱えたままなので、自分を納得させようとしても、その矛盾や違和感は拭い去ることができません。


納得のいく道は、起こった出来事を、それが嬉しかったことであれ、苦しかったことであれ、意味あるものとして肯定的に捉えるところから生まれます。


第二次世界大戦下において、アウシュビッツを始め、複数の強制収容所体験をしながらも奇跡的に生き延びた精神科医で神経科医のヴィクトール・E・フランクルは、死と隣り合わせの極限状態においても、そこでどんな態度をとるのかは自分で決められる、「態度価値」というものがあり、どんな時も、人生には意味があると言っています。



フランクルの世界的なベストセラーでロングセラー『夜と霧』を読まれたことがある方も多いのではないでしょうか?私もこの本で衝撃を受けた一人です。


前回、【ルーツは2つの側面から考える】で少し書きましたが、私は、社会人2年目の時に両親が離婚した際、父と大ゲンカ、そこから約6年は断絶状態。この時期は大きな感情のしこりを抱えたまま。父に関して言えば、「あるがままに認める」とは対極にあるような状態でした。


結婚を機に、少し会話が復活しますが、ぎこちなさは抱えたまま。

それが、「あるがままを認める」という状態に近づいて行ったのは、父が大病を患い手術をすることになった時から。


父の主治医から、私の携帯にいきなり電話があり、すぐ手術が必要で肉親のサインがないと手術できないと。翌日、飛行機で実家のある奄美へすっ飛んで行きました。

医師から、手術の成功確率は五分五分と言われ、目の前から父がいなくなるかもしれないという現実を突きつけられた時、初めて、父と本当の意味で向き合い始めました。



この時ほど、真剣に祈ったことは後にも先にもありません。

あなたにも、そういう人生の転換点となったような出来事があるのではないでしょうか?


私の場合は、そこからいくつかの心の波はありながら、父が亡くなるまでの約3年間、奄美と東京なので電話が多かったですが、かつてないほどの対話の時間を積み重ねる中で、少しずつ「父のあるがままを認める」ができるようになっていったように思います。


【ルーツをあるがままに認める】とは、【起こった出来事をすべて意味あるものとして自分の中で統合していくプロセスのこと】

私にとっては、この父の晩年の3年間が、感情のしこりを取り払い、心の平安をもたらし、納得のいく道をひらく、大切な足掛かりになったのは間違いありません。


両親やパートナー、仕事で密接に関わった方々とかとの関係の中で、何か感情のしこりを残した状態のままということはないでしょうか?


フランクルが言うように、「どんな時も、人生には意味がある」と捉えたならば、その感情のしこりをどう統合していくことができるでしょうか?


あなたのルーツにおいて起こった出来事をすべてより良き未来につながる、意味あるものとして捉えることで、ルーツに根差した、今後の人生を生き抜く確かな指針を持つことができますように!


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